大人の風疹ワクチン接種 診療案内へ戻る
風疹について
 風疹は大人がかかると、発熱や発疹の期間が子供に比べて長く、関節痛がひどい事が多いとされています。1週間以上仕事を休まなければならない場合もあります。
 また妊婦さん(特に妊娠初期)が風疹にかかると、胎児が風疹ウィルスに感染して、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害を特った赤ちゃん(先天性風疹症候群)が生まれる可能性があります。

風疹抗体検査と風疹ワクチンについて
 風疹抗体検査はいつでも出来ますが(結果が出るまで約5日間かかります)、ワクチン接種に関しては、現在風疹ワクチンが不足しており、当院では入荷が不安定な状態です。
 ただし、MRワクチンといって、風疹麻疹の混合ワクチンが使えます。(麻疹の抗体があっても打つことに問題はありません。)
 風疹抗体が十分量ないこと(抗体価が32倍未満)が確認され、患者さんがご希望されれば、基本的にはすぐにワクチン接種できます。(ワクチンの在庫があれば)

大人の風疹ワクチン接種
 女性は昭和54.4.2〜昭和62.10.1に生まれた方は、法律の変わり目で予防接種を受けておられない方が多いのです。また男性は20代で10人に1人、30代〜50代前半で5人に1人が風疹の免疫を持っていません。(平成23年調査)
 女性は予防接種を受けた記録のない方は必ずワクチンを接種される事をお勧めいたします。(特に妊娠の予定のある方は絶対に)なお、妊婦さんはワクチンを受ける事が出来ません。またワクチン接種後2ケ月の避妊が必要です。(麻疹、水痘、ムンプス、MRワクチンも同様)
 男性も風疹にかかると、妊婦さんにうつす可能性もあります。自分と家族、そして周りの人々を風疹とその合併症から守り、生まれてくる赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るためにも、これまで風疹の予防接種を受けた事がない方は成人男性でもワクチン接種をお勧めいたします。
 風疹ワクチンを1回接種した人に免疫ができる割合は95〜99%で、持続期間は、およそ15年間経っても抗体価はあまり低下していないという成績が得られていますが、現在は子供の場合の定期接種は2回とされており、2回接種はより高い効果が得られています。
 現在、1962.4.2 から1979.4.1 生れの男性の方には、クーポン券が配られており、これにより抗体検査と、結果によりワクチン接種(第五期の定期接種と言います。)が無料で受けられます。また、大阪市に住民票がある方で、妊娠希望の女性および配偶者、妊娠されてされておられる女性の配偶者の方には、抗体検査やワクチン接種が無料(償還払いです)で受けられる制度がありますので、ご希望の方はおたずねください。

当院での風疹ワクチン接種の流れ
 基本的には最初に血液検査にて風疹の抗体があるかを調べます。(診察料 + 検査料で 6,000円)子供の頃に風疹にかかったから大丈夫と思っていても、実は他の病気であったという事もあるため、安心はできません。抗体が十分あればワクチン接種は必要ありません。抗体がないか、あっても低抗体価の場合はワクチン接種をさせて頂きます。採血結果は4〜5日後となります。ワクチンは在庫があれば(体調がよければ)すぐに打てますが、なければ注文になり翌日または翌々日入荷となります。
 基本的には、1人分在庫するようにしております。
 抗体がある人にワクチン接種しても特に害はありませんので、抗体測定せずにワクチン接種だけしてほしいというのであれば、対応いたします。
 なお風疹ワクチンは副反応の少ない非常に安全なワクチンの一つですが、接種後5〜14日に発熱、発疹、リンパ節の腫れ、かゆみなどが数%の割合で見られます。しかし、数日の経過で自然に良くなります。成人女性では、関節痛の頻度が高いようですが、1週間以内に自然に治ります。アナフィラキシー(重いアレルギー)、全身のじんましん、ショックもありますが、非常にまれです。
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